アメリカの釣りプロトーナメントに参加した丸尾直弘の2007年の日記を、日付どおりにブログ化したものです(まだ途中)。方言や読みぐるしい箇所等多いかと思いますが、アメリカの路上感を味わえるほうがよいかと思い、書き殴り?をほぼそのまま記事に起こしています。広いココロで読んでね♪ 3年後にまた渡米の予定です。ちなみに…ドネーションして頂ける方はぜひご連絡を下さいませ!

食料ゲット!

朝早くから起きたにも関わらず、天気が悪いため、なかなか出発できずにいる。
ランプの横で座って考えていると、この公園の掃除のおっさんが「何か食べたか?」と言って、
いちごのバーみたいなお菓子をくれた。

そのあと、小屋に引き返すとまたおっさんが。
「昨日もここで寝ただろう」「寝てはダメだ、警察を呼ぶぞ?」
と言ってきて、ついでに袋に入ったアップルジュース2つとみかんゼリー1つをくれた。
そこでなんと!まさに今この小屋にあるゴミ箱を1つ1つおっさんが見ていくうちに、
ジップロックなどに入れてあるたくさんのパックのジュースやチーズ、スナック菓子、リンゴなど、
「まだ全部新しいから」と言って、全部くれるではないか!
うわー!!いきなり大量の食料を手に入れたぞ!!
なんてラッキーなんだ。

どうせ今日はここには泊まれないんだし、行ってしまおう。
天気は悪くて心配だが、BANKも近くにあるということで、そちらにも行ってみよう。

よし、がんばろう!!
トイレ行こうとした俺に向こうからまた呼ばれて、またまたお菓子セットをくれた!
ペットボトルのジュースもあって、でもイチゴとかナシみたいなののサンドイッチとか生ものもあり。
早めに食べなきゃ。

どうやら昨日来ていた幼稚園児のお昼ご飯だったみたい。
いっぱいおったもんなー。
さきに銀行へ寄ってから、出発しよう。

公園での長い一日。

12:42 PM、公園にて。
BIGTOHOというボート屋で、なんと釣りの会場の場所を教えてくれた!!
道順も教えてくれたが、昼を過ぎた今から行くのは少し怖い。
レジストレーション会場は、きいたけどわからないそうで、
電話までしてくれたけど、けっきょくわからないまま。

このままもうひと晩だけ、ここに泊まりたい。
会場のほうに行って、飲み水とかあるかはわからないから。
どうにか隠れておれるだろうか。

今から2週間、生き延びれるだろうか…。

2:22 PM
午前中はかなり暑かったのに、今では雨と風。
昨晩寝ていたところでステイしている。
たまにゴミそうじのおっちゃんが専用カートで近くまで来る。
視線を気にしながら過ごしている。
まだ昼なのに。

はあ…、場所を変えようか、でもアスレチックにはたくさんの親子が。
雨もしのげるところって、どうしても目立つ。
どうかこのまま、何もなく今日の夜が来ますように。
明日の朝は早くに出ないと、また何か言われてもいやだ。

3:14 PM
すごいカミナリと雨と風だ。
これはひどい。
出て行けない言い訳が出来たが、こんな天気の不安定なフロリダで、2週間すごせるだろうか。
釣りの人もみんな帰ってる。
公園にはたぶん俺だけ。
ランプの駐車場にエンジンつけたままの車もあるが、
待機しているようだ。

西の空が明るくなってきた。
もしかしてまた晴れるの?
今日だけはずっと雨のほうがいい。
昼に歩いていかなくてよかった。

4:15 PM
いつの間にか寝てた。
今起きたけど、ありえんくらいの快晴。
1時間でこんなに変わるとは。

5:52 PM
すごいことがあった。
おれがそのままそこにいると、杖をついた一人のおじいさんが来て、
「昨日もいなかったか?」
となって話していくうちに、
「Girlは好きか?車椅子の足の悪いgirlがいる。マッサージできるか?」
と言われ、「マッサージできます」と答えると、
「そこで待ってろ」
と言って、帰ってきたとき、
「彼女をヘルプできれば、彼女もfun、お前もfunだ。」
と言われ、
これはきっとその女の人にマッサージしてあげたり、車椅子やし世話係になることで、
その間「ごはんも与えるし、寝床も与える」ということなのだろうと思って、
「I can help her」と答えたのだが、
車があるから乗りなよって、彼女に挨拶してくれと言われて車に乗って、
おばあちゃんというか、おっさんのワイフなんだろう、
少しうまくしゃべれない障害を持った人のようだ。
いざ車に乗って、また説明されて、
彼女にマッサージと「ファッ」をしてあげてくれと言われ、
「?」と思い「ファッ」て何?ときくと、
Sexのことだと両手で示した。

おれはすぐに
「マッサージはできる。ファックはできない。私には彼女がいます」
と言うと、
「Yesと言ったじゃないか!」みたいなこと言われて、
それでも断ってたけど、まだ「彼女を助けてあげられないか?私は腰が悪いんだ」
としつこく言ってくる。

ごめんなさいと謝りながら、「I love my girlfriend」と言うと、
「はあ」って感じになって、「わかった、グッバイ」と言われ、車を降りた。

走った距離はわずか200mほど。
「ファッて何?」のとこで車を止めて話してたんだ。

今はまた元の場所。
一瞬ほんまに奇跡やと思ったけど、
そんな夢のようなことがあるはずなく、
とても怖い目にあった。

今は時間がありすぎて本当にいやだ。
フロリダに来るのが早すぎたんだから仕方がない。
今日もまたここに泊まろう。
嵐のおかげでここの掃除の人とかもうおらんくなった。
そういえばもう5日も風呂に入っていない。
タオルで拭いてでも洗っていかんと、やばいわ。
明日は早く起きて、まだ早いだろうけど、ウェイイン会場の「キャンプマック」目指して歩こう。
丸一日も歩けないが、1日8時間歩いて2日ほどかかるだろうが、頑張ろう!

公園の朝と、40ozのチョコクッキー

2月13日 11:20AM。
朝、掃除のおっさんが来て
「ここは公共公園だから泊まったらダメ」と言われてしまった。

あと、朝に片づけをしよったら、どこからともなく青年がやってきて、
「おなかいっぱいだからこれあげる」と言って、40ozのチョコクッキー新品をくれたのだ!
そのまま車にもどって帰ってったが、まさかおれにクッキー渡すためにわざわざ来たのだろうか。
おなか空きまくってたからありがたい。
「まさか毒が」とも思ったが、値段ラベルをビリッとやぶいてる事から、買ってすぐなのだろう。
さっそく食って、3分の1くらいでもうおなかいっぱい。
ありがとう。

*****

朝からランプに来る人にきいてみるけど、みんなトーナメントに出場者じゃないみたい。
レイク・キシミーへはこう行ってこう行って、と教えてくれた人がおるけど、まあ40km以上あるわな。

困って公衆電話からフリーダイヤルのBASSの番号にかけたけど、
おばちゃんから転送されて、自動音声が聞こえて、
最後にはハヴァナイスデーとか言って終わって、何もわからんまま。

2回もかけたけど、発音がよくないのか、最初はは切られた。

どうもここは違うみたいやけん、とにかくレイク・キシミーまで歩いて行こう。
まずはそこの貸ボート屋にでも道順をきいてみよう。

公園の夜(レイク・トホペカリガ)

夜8時半。
この時間で公園のトイレは閉まる、と書いてあったが、まだ誰もカギをしにこない。
ひょっとしてずっと開いてるの?
さっき靴下を洗いに行っていたが、この様子じゃいつでもいけそうだ。

外灯が多くて、隠れているつもりでも意外と夜でも人が通ったりするから、落ち着かない。

アスレチックの下に行って、人工芝みたいなやつの上ならあったかいし、
暗くて隠れられてええかなと思いきや、
若者たちが叫びながら遊びに来た。
ものすごく「何あいつ」みたいな目で見られたので、やっぱり元の場所へ。
遊具の先っちょに靴下を干したままだ。
遊んでいたやつらに怪しまれて警察を呼ばれないかが不安。
幸いどっかに消えてくれたが、ほんとこのままそっとしておいてもらって、
2週間過ぎたらええな。

フロリダはけっこう都会で、店も多いし、チャリンコに乗ってるアメリカ人もここではじめて見た。
それほどテキサスが、やっぱり田舎だったんだなと思う。

将来アメリカに住むんだと言ってたけど、アメリカは汚いし、空き地だらけで、
住むというか、どうせ釣りしかしないんやし、立派なキャンパーの方がええと思った。

フロリダは、確かにええ所や。
でも比べると、香川県なんて、超都会に思えるのだが。

とにかく、今はここになるべくステイすること。

夜になってすごく蚊が多い。
靴下の上からでも容赦なく吸ってくる。
カユイ。
寒いのは嫌やけど、蚊が来ん程度に風が吹いててほしい。
おなかすいた。
遠足シートも敷いて、寝袋も出して、寝る準備はOK。

干したままの靴下を取りにいかんと!
ていうか、こんな時間やのに散歩の人多いなあ。
それだけ安全ってことか。
今日ボートランプから出ていた人の車は、ミシガン、オハイオ、ジョージア州から来ていた。
BASSのステッカー貼っていたし、たぶんトーナメント出る人かな。
戻ってきたとき見てみようと思ったら、ちゃーんと二人組で釣りしとったけん、
もし明日来ても乗せてはくれないだろうな。
まずはここが会場なのかどうか確認するのが先や。
明朝、ボートランプで待ち伏せよう。
ケチャップ食べて、寝ようっと。

そういや今日の昼もケチャップとマスタードやったな。
ケンタッキーのおかげや。

レイク・トホペカリガ

Lake Toho

12:52 PM:
フロリダにあるレイク・トホペカリガのパブリックランプがある公園の小屋にて。
運良くグレイハウンドのバス停からすぐにあったので歩いてもあっという間についた。

遊歩道や広い芝生、子どものためのアスレチックなど、いろんな便利なものがある。
飲み水もあるし、トイレが2ヶ所もある。

おれはランプの駐車場横の一番大きな小屋(電源もある)、というか、
屋根があるだけやけど、
そこにいくつか並んであるベンチと机みたいなのの一つに座っている。

フロリダと言えど、今は雨が降っているし、風も吹き抜けるので、少し寒い。

人はたまに散歩しにくる。
出て行けと言われるのが怖いけど、ここにおるしかない。
ボートもいくつか出てるようだ。
気になるのは、ここが会場なのかどうかわからない事だ。
キシミーで、これだけの大きさの公演なら、ここしかないと思うのだが、
確信は持てない。

オーランド、フロリダ。

フロリダはオーランドのグレイハウンド待合所。
1時間、時差ではやく進んで、今は朝の5時10分。

次に乗るバスは、たった20kmくらいやけど、朝9時15分まで待つ。
キシミーに行ったらまず地図を見せてもらって、とにかくボートランプまで歩いて行ってみよう。
距離は5kmくらいか、もっと近いぐらい。

おなかすいたなあ…。

またカードで腹って横のバーガー屋でコンボ頼もうかなあ…。
それでもメシは1日ぶりやけん、食べてもええはずやけど、
こういうときに1日は早いなあ。

不安の訪れ

アラバマのモービルにて。
少し長い休憩があるので、トイレに行って、歯を磨いて、臭かったので頭も洗った。
ハニーがひそかに入れといてくれたダブで。
実はこれがものすごくありがたいものとなっている。
水やお湯だけじゃキレイにならん。
ほんまに嬉しい。

*****

おれは、バスに乗った今でさえ、常に不安と恐怖を感じている。
今は、来る前までの希望と自信を失いつつある。
こうやって文章にすることでしか、気を紛らわせられないでいる。

どこで寝るのか、本当に過ごせるのか。

とにかくフロリダに向かって行っているけど、
フロリダでの大会会場も、受付場所も知らない。
少しずつなくなっていくお金の不安もある。
かなり節約しているが、それでも現金はあと2万もない。
フロリダまで行けば当然か。

賞金を稼がないといかんけど、それよりも無事に過ごせるかがすごく心配。
言葉もあまりわからない、初めて来た国で、すべてがわからないことだらけ。

フロリダでは大会まで2週間以上ある。
テキサスではフロリダに行く人はいなかった。
フロリダでは、キャンパーで各地を転戦しているプロに出会えることを祈るしかない。
テキサスに戻るとき、一緒に乗せてくれる人がいますように。

今頃になって、日本で毎日普通に過ごせる事が、どんなに幸せなことかと思えてきた。
家族やじいちゃんばあちゃん、ハニーにも心配かけることなく、ちゃんと仕事して、
安心させてあげられることがどんなに大事だったか、少しわかってきた。

幸せってそんなことだったのかなあ。

こんなこと言うと、ハニーにも嫌われそうだけど、
今やっていることがどれだけ無謀だか、わかる。
ノンボーターで、自分の思うように釣りが出来ないし、お金も少なすぎる。
本当にやるなら、車もボートも用意した上で挑戦すべきだ。

「自分のやり方で。」と思い来たのだけれど、
やはりそううまくはいかないみたいだ。

書きながら少し泣いてしまったが、こうやって少しあきらめかけている自分に、
「釣りに対する情熱はそんなものだったか?」なんて思ったりする。

上手いなら、ノンボーターでも釣るんじゃないか?
たとえばケビン・バンダムが同じ立場だったら、きっと釣るだろう。
弱音ばかり吐いておれん。
次もがんばらないと!

安全なバスターミナル

夜中の3時。
あと1時間足らずでやっとフロリダ行きのバスが出る。

実は、夜9時に出るのもあったけど、このターミナルはチケット持ってないと入れんらしくて、
ホームレスがゼロ。

しかも警察もウロウロしよるし、けっこう広くてキレイでTVも映りよる。
安全なところに少しでも長くおれるよう、9時間ぐらい待った。

さすがに丸1日何も食べてないし、今からもバスで長いけん、食べることを決意して、ケンタッキーのハンバーガーコンボを食べた。
はらいっぱい。ジュースがでかい。
はじめてカードを使った。安全だと思ったから。

ここで2週間過ごせたらいいなー。
怒られそうやけど。

ケチャップとかマヨネーズ、マスタードをいっぱい袋の中に入れてくれるので、
自分のバッグの中にしまった。

あとピクルスみたいなんも置いてあって、
しれ~っと取ってバッグに入ってる。

ルフキンからヒューストンへ

昼の2時50分。
ルフキンからフロリダへのバスに乗っている。

実は英語がわからなくて、バス停男は、
「ここは昼1時に閉まるから、先にヒューストンまで行って、
そこで24時間開いている待合所で乗り継ぎ便を待て。
ヒューストンで乗り換えるなら、夜8時50分のじゃなくて次ので行け」
と言ってたらしい。

フロリダのオーランドでも乗り換えるから、待ち時間はヒューストンで10時間、オーランドで6時間。
ルフキンをのぞいて、バス待合所でホームレスに絡まれる確率はほぼ100%やから、どうしようか。

…まあ、しかしバスってあたたかいなあ。
2日前から天気悪くて、今日も曇り。
昨日の夜から外におるけど、寒くていかん。
バスに乗るといつもより安心する。確実に安全やけん。

空腹の待ち時間の回想

昨日までのモーテルでは、黒人ルイジアナ料理で、ガンボーばかり食べよった。
マズい米にエビやら肉やらをごった煮にしたやつをかけて食べるんやけど、
1日1食やけん、それでもかなりごちそうだった。

お腹すいたけど水しか持っていない。
ポテチは昨日の夜に食べてしもた。
トーナメント中は、ジュースや水、小さいスニッカーズとかチョコとかタダで取ってもいいのがあるからいくらか食べるけど、今はもうないし、次は何を食べるかもわからない。

節約しないと。

思い出したが、モーテルのシェアメイトのユージーンが、ダラスに住んでて途中で降ろしてくれるという話をビクターがしてくれたが、いざユージーンは当日朝になって、
「ガス代払え」と言ってきて、なんやこいつと思って断った。
朝のトーナメントにもユージーンが送ってくれるという話やったのに、ビクターと話をしよる間にひとりで行ってしもたすごいヤなやつ。(結局ビクターが送ってくれた)
ジェフに頼まないと、と思った。
電話が通じないのがやっかいで、探して会うしかなかったけど、みごと会えてよかった。

(※テキサスからフロリダに行く方法は、インターネット予約でサウスなんとかという飛行機を予約したら5000円くらいで行けるという話だったが、2週間前に予約を入れる必要があったみたいでだめだった。)

ルフキンからフロリダへ。1000マイル。車で16時間!!

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