不安の訪れ
アラバマのモービルにて。
少し長い休憩があるので、トイレに行って、歯を磨いて、臭かったので頭も洗った。
ハニーがひそかに入れといてくれたダブで。
実はこれがものすごくありがたいものとなっている。
水やお湯だけじゃキレイにならん。
ほんまに嬉しい。
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おれは、バスに乗った今でさえ、常に不安と恐怖を感じている。
今は、来る前までの希望と自信を失いつつある。
こうやって文章にすることでしか、気を紛らわせられないでいる。
どこで寝るのか、本当に過ごせるのか。
とにかくフロリダに向かって行っているけど、
フロリダでの大会会場も、受付場所も知らない。
少しずつなくなっていくお金の不安もある。
かなり節約しているが、それでも現金はあと2万もない。
フロリダまで行けば当然か。
賞金を稼がないといかんけど、それよりも無事に過ごせるかがすごく心配。
言葉もあまりわからない、初めて来た国で、すべてがわからないことだらけ。
フロリダでは大会まで2週間以上ある。
テキサスではフロリダに行く人はいなかった。
フロリダでは、キャンパーで各地を転戦しているプロに出会えることを祈るしかない。
テキサスに戻るとき、一緒に乗せてくれる人がいますように。
今頃になって、日本で毎日普通に過ごせる事が、どんなに幸せなことかと思えてきた。
家族やじいちゃんばあちゃん、ハニーにも心配かけることなく、ちゃんと仕事して、
安心させてあげられることがどんなに大事だったか、少しわかってきた。
幸せってそんなことだったのかなあ。
こんなこと言うと、ハニーにも嫌われそうだけど、
今やっていることがどれだけ無謀だか、わかる。
ノンボーターで、自分の思うように釣りが出来ないし、お金も少なすぎる。
本当にやるなら、車もボートも用意した上で挑戦すべきだ。
「自分のやり方で。」と思い来たのだけれど、
やはりそううまくはいかないみたいだ。
書きながら少し泣いてしまったが、こうやって少しあきらめかけている自分に、
「釣りに対する情熱はそんなものだったか?」なんて思ったりする。
上手いなら、ノンボーターでも釣るんじゃないか?
たとえばケビン・バンダムが同じ立場だったら、きっと釣るだろう。
弱音ばかり吐いておれん。
次もがんばらないと!



